プレゼントイメージ

祖父が人知れず大切にしてくれていたプレゼント

私は小さい頃から祖父母とは一緒暮らしていませんでしたが、母に連れられてよく遊びに行っていました。
それは私が大学で上京してからも変わらず、実家に帰省した際は必ず顔をだしていました。
母に言わせると、「おじいちゃんは気が短く亭主関白」だと言いますが、私の前ではあまり多くは話さず、ただいつもニコニコしているという印象でした。
大学を卒業して働き始めると帰省する機会も減り、なかなか会いに行くことができなくなっていました。
しかし、一人暮らしをする私のために実家の名産のシラスや梨などをよく送ってくれました。
そんな状況が何年か続いた後、私は結婚し子供に恵まれ、里帰り出産をすることになりました。
祖父母にとっては私の子供は二人目のひ孫となりますが、里帰りをしている間よく遊びに来てくれてとても可愛がってくれました。
そして里帰りから東京に戻るときがきました。
私はとても良くしてくれた祖父母に何かお礼はできないかと考えました。
しかし、いつも「欲しいものなんて特にない」「新しいものは新しく使い方を覚えなければいけないから大変」「あまり食べられなくなってきたので贅沢な物はもったいない」と常に言っていたので何をあげてよいのかわかりませんでした。
そして結局、私の子供を抱いてくれいる写真にお礼のメッセージを書いてプレゼントすることにしました。
こんなに良くしてくれたのにそんなプレゼントしか思いつかなくて申し訳ないと思いました。
東京に戻って数日した後、母から電話があり写真を間違えて持って帰ったりしていないかと聞かれました。
話を聞くと祖母が私があげた写真が見当たらないと言っているとのこと。
私は間違えて持って帰ってきていないことを告げると、もう少し祖母と探して見ると言って電話を切りました。
その数日後、母から再び電話があり写真が見つかったと言ってきました。
写真が見つかった場所は祖父の手帳の中。
大事そうに手帳に挟んであったそうです。
母は、「おばあちゃんに一言も言わないでこっそり手帳に挟んでいたところを見ると恥ずかしかったんじゃない」と。
「亭主関白で子供の私自身もあまり遊んでもらった記憶がないけど、やっぱり孫は可愛くてひ孫も可愛いんだね」と笑っていました。
そして、「手帳の中に写真をしまってあることは、知らないふりをしておこうね」と約束をしました。
いつもニコニコして多くを語らない祖父の本当の気持ちがみえてとても嬉しく思いました。
そして現在も子供の写真を定期的にプレゼントしています。
祖母によると、私の写真が届くたび、今でも机の上からこっそりと写真が消えているそうです。

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